不足する人材-いま介護業界が抱える問題とは

人材不足解消のための合掌苑の取り組み

人材不足に悩む介護従事者さんへ当サイト管理人も長く介護の世界で仕事をしてきました。そして仕事を通して様々な経験を積んだり自分なりに勉強をしてきたりしました。そうするなかで介護を取り巻く社会の状況に危機感を感じ、当サイトを開設するに至っています。なお当サイトに対してご要望や質問がありましたらこちらまでご連絡願います。

「合掌苑」の辞めない職場環境づくり

「合掌苑」の辞めない職場環境づくり

企業の取り組み(実例)

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「合掌苑」の辞めない職場環境づくり

社会福祉法人の合掌苑

介護職員の離職率は全産業の平均よりも高いわけですが、全ての施設がそうではないので離職率が低い施設の研究を行うことは重要と言えるでしょう。離職率が30%を超えてしまうような施設がある一方で、離職率が10%を切るような素晴らしい施設もあるのです。その1つが社会福祉法人の合掌苑です。

合掌苑 合掌苑では階層別研修や海外研修といった研修制度がしっかり設けられており、目標に向かってしっかり取り組むことができます。

インカム導入の意外な効果

実際に合掌苑がどのような取り組みをしているのかを見ていきましょう。合掌苑の取り組みの中でも特にインパクトの大きかった事の1つにインカムの導入があります。ご存知ない方の為に簡単に説明しますと、インカムとは小型の無線機器でマイクとヘッドホンがセットになっており、施設内の人と仕事をしながら簡単に通話できるという装置です。小売店や飲食店などでよく導入されている機器になります。
もともと合掌苑がインカムをオペレーションの改善の為に導入しました。例えば介護サービスの利用者の方のご家族が施設に来た時など、玄関の近くにいるスタッフがインカムでそのことを呼びかければ一斉に情報共有し全員でお出迎えをすることも可能です。またこうしたホスピタリティーの側面意外にも、施設内で何か事件やトラブルが生じた際にすぐにそのことを共有し解決にあたることが可能です。
しかし実際にインカムを使い出してみるとそうしたオペレーション上の効果以外に、孤独感の解消という形で従業員の満足度の向上にも効果を発揮するようになったのです。介護施設の仕事の場合、1人の職員が広いエリアを見なければいけないようなことも多く、不安やプレッシャーを感じながらの仕事になります。しかしインカムで他の職員と繋がっていれば、不安や孤独が半減し安心感を持って働くことができるのです。

専業の宿泊勤務担当者

またその他の合掌苑の取り組みとしては、宿泊勤務担当者を専業制にしたことも効果を発揮しました。一般的な介護施設では、宿泊勤務は皆で平等に負担し、宿泊勤務の日は昼頃から翌朝まで十数時間ほど連続して勤務が続きます。しかし当然こうした仕事の仕方は身体への負担も大きく、離職率が悪化する原因となっていました。
そこで合掌苑は宿泊勤務の担当を専業制とし、その勤務時間も10時間以内に短縮したのです。そうすると夜勤手当がつくこともあって宿泊の専業者は月給が30万円前後となり、時間的な拘束もそこまで厳しいわけではないことから人気の仕事になりました。
特に介護施設の離職率が高まりがちな理由には、賃金などの問題以上に職員の精神的、身体的な負担が大きくなりがちなためと言われています。そのため合掌苑のような取り組みが求められていると言えるでしょう。

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