不足する人材-いま介護業界が抱える問題とは

人材不足が起こす老老介護や認認介護

人材不足に悩む介護従事者さんへ当サイト管理人も長く介護の世界で仕事をしてきました。そして仕事を通して様々な経験を積んだり自分なりに勉強をしてきたりしました。そうするなかで介護を取り巻く社会の状況に危機感を感じ、当サイトを開設するに至っています。なお当サイトに対してご要望や質問がありましたらこちらまでご連絡願います。

老老介護・認認介護の増加

老老介護・認認介護の増加

深刻な少子高齢化問題

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少子高齢化が介護に与える影響

少子高齢化の問題は介護の分野に対してもとても大きな影響を与えてしまいます。なぜなら介護を受ける人間は生まれ持っての障害者などの方もいますが、加齢によって身体機能や脳の認知機能を失ってしまい、介護を必要とするようになってしまった高齢者の方々が一番多いからです。そのためこのまま少子高齢化が進んでいくと、介護サービスを希望する方の人数が非常に多くなってしまい、介護業界の提供できるサービス量では足りなくなってしまうということが考えられます。
つまりこのままでいくと介護を必要とするようになった時に、プロによるサポートを受けられず家族が何とかするしかない、という事態になるのです。しかし少子高齢化が進んでいるために、年老いた人を介護してくれる若い家族が少ない、もしくはいないという場合が出てきます。そうした時に発生してしまう問題が老老介護や認認介護です。

老老介護という問題

まず老老介護という問題について見ていきましょう。これは介護を受ける方が老人だというだけではなく、その介護を行う側も老人になってしまうという問題です。特にこのことは少子高齢化以外に、日本人の平均寿命とも関わりがあります。
これはもちろん喜ばしいことなのですが、日本人は平均寿命がとても長い民族です。しかしその結果として、高齢化して介護を必要とするようになってしまった後の寿命も長いのです。80歳代や90歳代でも生きて介護を必要とするわけなのですが、その介護を子供が担う場合、その子供も65歳を超えている場合が多くなってしまいます。その為、介護を行う側も体力があるわけでありませんし、いつ介護を必要とするようになっても不思議ではありません。

認認介護という問題

また老老介護と近い問題が認認介護です。これは認知症の方が認知症の方を介護するという状況で、老老介護以上に深刻な事態になりやすいと言えるでしょう。例えば夫や妻が先に認知症となって介護を必要とするようになった後に、その介護をしていた配偶者の側も認知症になってしまうというようなことは現在でもすでによく起きています。
特に認知症の方の介護はストレスもたまりやすく、介護の負担が大きい為介護を行う側も何かしらの異変が生じやすいのです。そのため介護を行う側も同じく高齢者であった場合はそのことをきっかけにストレス性の認知症などを発症してしまうと言うわけです。
こうなってしまえば相互に何とか支えあっていくしかありませんが、認知症となっているため生活能力が下がっておりそれも難しい状況です。こうした世帯を救うためには、国全体として介護サービスの拡充を行うしかありません。

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